Lee RIDERS 101-J 1940’sMODEL

VintageデニムJKシリーズは、前回までで一通りLEVI’Sの主要モデルを
紹介したので、今日からLeeシリーズでいきたいと思います。
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今日紹介のモデルはVintage Leeのジージャンの中でも代表格の、1940年代
101-J RIDERSです。通称1st赤タグです。
1944年にそれまでLee COWBOYと呼ばれていたシリーズをRIDERSと言う
商品名に統一した最初のモデルと言われております。

LIVE’Sと違いLeeの場合は、ジージャンのデザインが現行品に至るまでに、
あまり大きなモデルチェンジをしていないため、この1940年代のRIDERSが
ほぼ現在のLeeのジージャンデザインを確立させたと言えるでしょう。

ですから、LIVE’Sはファーストモデル・セカンドモデル・サードモデルの様
に一目で見分けがつきますが、Leeの場合40’sも50’Sも60’sもほとんど見た
目に区別が出来ません。その為、細かいディテールで年代を判断します。

まず、ヴィンテージLeeの最大の特徴はネームラベルに赤い刺繍が使われる、
通称赤タグが付いている事です、この赤タグが年代を追うごとに変わって行
きます。
1940年代のモデルは赤タグに書かれている文字が、UNION MADEとLeeと
Sanforizedの3行だけで、サイズタグはその下に別で縫い付けられます。
1950年代に入ると、サイズ表記もタグの中に入り、文字数が増えます。
当然胸ポケットのフラップに付くネームにもレジスターマークが入りません。

だいたいこのくらいまでは有名な特徴ですが、意外に知られていないのが、
裾ベルトに付くサイドアジャストタブを留めるボタンです。LIVE’Sなどがこ
のボタンにフロント同様のネオバボタンを使うのに対し、Leeは樹脂ボタン
を使います、これもLeeの特徴です。その樹脂ボタンが所謂ネコ目ボタンに
なっているのですが、1940年代の赤タグが付くタイプはネコ目ではありま
せん!あまりにネコ目ボタン使用が有名な為に、40年代の101-J RIDERSも
ネコ目だと勘違いされているケースが多いです。

余談ですが、3枚目の写真の最後に載せたフロントの部分は、2本プリーツに
なっております。このデザインて別にヴィンテージに興味が無くても洋服
の仕事している人なら常識だと思っていたのですが、意外に知らない人多い
みたいなので、補足しておきます。

Leeのデザインはフロントジグザグステッチや、斜めフラップ&裏パッチ等
特徴的なディテールが多いです。その為か、セレクトショップ系のデニムJK
等で良く採用されるデザインですが、ビックリする事にフロントがプリーツ
ではなく、前身頃が切替で2本針の巻縫いになっている服がたまにあります。
そんな服をお店で見かけるとアゴが落ちます。なんでLee抜いてるのにここ
が巻縫い?勘弁してよ〜・・・みたいな Σ( ̄ロ ̄lll)

以前、取引先からLeeを抜いたデザインのジージャンを依頼され、パターン
を納品した際、社内にいるパタンナーさんから「フロントの接ぎってタック
なんですか?」って電話がかかって来た事があります。
だからフロントの接ぎって!最初から接ぎって決めつけてるもんな〜・・・
LIVE’Sのサードは切替の巻き縫い!Leeは地縫いタックのヒダ端コバステッチ
のフロントプリーツです!!!

ファッション関係全ての人がとまでは言いません、せめてパタンナーさんだ
けでも知ってて下さい。勿論大半は知っておられると思いますが・・・

なんか最後は興奮して 40’s Lee RIDERS 101-J 関係なくなっちゃったけど、
今日から暫くVintageデニムはLeeシリーズになりますので宜しくです。

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