Lee RIDERS 101-J 1950’sMODEL

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今日は前回紹介した、1940年代101-J RIDERSの後継型、1950’s Lee101-J
RIDERS 通称2nd赤タグです。
後継型とは言っても、Leeの場合は1940’sと1950sのデザインはほぼ同じで、
ジャケット自体のディテールに大きな変化はあまりありません。一番の違いは
Leeマニアが一番こだわるVintage Leeの最大の特徴 ネームラベルに赤い刺繍
が使われる、所謂赤タグの変化に見られます。

前回の1940年代の赤タグは文字数が少なく、サイズタグが別付けだと紹介し
ましたが、1950年代の赤タグは写真の様に文字数が増え、サイズ表記もタグ
の中に入ります。
またこの時代から通常のモデルのREGULARに対し着丈の長いタイプのLONG
モデルがリリースされた為、赤タグの中にモデル名も記載される様になります。

見た目には若干、前身頃のヨークの傾斜がきつくなっている様ですが、これは
年代の違いより、カッティングの違いだと思います。(個人的な意見です。)
後は前回説明した様に、サイドアジャストタブを留める樹脂ボタンが1950年代
のモデルから代表的なネコ目ボタンに変わります。

さほど1940’sと1950’sでは決定的なデザインの変化がありませんので、今日は
よりつっこんだ、縫製上の特徴をお話しします。

まず、3枚目の写真左下 Lee 101-Jのカフスですが、ご覧の様に両端が中縫い
では無く、袖開きの延長のまま一緒に3つ折になっております。これはLee独特
の処理で、LEVI’SとWranglerは普通に中縫いになっております。
実は、この事も案外知られておらず、前回お話しした様にLeeのデザインを抜い
たセレクトショップ系のデニムJK等は中縫いになっているケースが多いです。
非常に悲しいです・・・(u_u。)

また、3枚目の写真右下はフロント見返しですが、やはりここもLee 101-Jの特
徴で、見返し端が2つ折のタタキ付けになっており、そのまま続けて裾ベルトの
前端まで3つ折タタキ付け処理になっております。要はカフスもベルトも両端の
処理が同じだと言う事です。
同じくこのディテールもLEVI’SとWranglerは見返し端がミミ使いでベルト前端
は普通に中縫いです。

このように、同じジージャンですがメーカーによって様々な縫製の方法があり
ます。その中でも特に Lee はなんでこうなんだ?と言う縫製が、善くも悪くも
あります。

以上、週末はやっぱりVintage蘊蓄に限りますな〜

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