Tバック

どーも!色々と忙しいもんでちょっと。。。

今日は俺のコレクションの1つ Tバックの話しを書きます!!!

あ、いや、勘違いをしないでくださいね!?
Tバックと言ってもあちゃらの世界のTバックコレクションじゃぁ
ありませんから!!

あんなもんコレクションするような趣味はありませんからね!
じゃあ嫌いか?と言われれば、そーでもないですが
自分で買うようなムッツリ変態では 絶対にないです!!

そうです!俺のコレクションと言えばヴィンテージ!

久しぶりにヴィンテージ話しをブッこきます!

さて、以前から Vintage Denim Jacket については沢山の記事を
書いてきました。いわゆるジージャンという物のヴィンテージ話
です。
LEVI’Sから始まり、Lee・Wranglerと蘊蓄をぶっこいてきました。
興味がある人は皆無だと思いますが、もしよかったらカテゴリーの
Vintage Denim Jacket を読んでやってください!

今日はそんなリーバイスのデニムジャケットの話しです。

過去のおさらいを交えながら紹介します。

リーバイスのヴィンテージ・ジージャンのファーストモデルと言わ
れているのがこの506XX(ダブルエックスと読みます) 
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20年以上前のヴィンテージブームの頃は1着20万円以上していま
したね、色が濃ければ30万円以上、大戦モデルなら100万円とか
最近ではだいぶ値段も落ちて、古着屋で平均15万円くらいですか
ね?

こちらは珍しい、そのファーストのライナー付きモデル519XX
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前にも説明しましたが、ファーストの冬用モデルで、ブランケット
裏地(ガラ紡)と呼ばれるライナーが付いています。
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とても玉数が少ないマイナーなヴィンテージ・ジージャンです。

で、この通称リーバイス・ファーストモデルの1番の特徴が後身頃
に付くウエスト調整用の尾錠、バックストラップ
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今ではファーストモデル最大の人気ディティールですが、1940年
代当時、あのアメ車の高級レザーシートを傷つけたり、破ったり
するというので、クレームが付いたというのは有名な話し

その話しを象徴するようなファーストがこちら
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当時の持ち主がバックストラップを取り外したタイプです。
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このようにバックストラップが無いものや、バックルのベルト部分
だけ切り取られているものがたまに見つかります。
ヴィンテージ506XXとしての価値は半減してしまいますが、当時
の逸話を物語る歴史的な1着としてコレクションしています。

そして、このファーストモデルの後継がセカンドモデルと呼ばれる
こちら、LEVI’S 507XX
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この通称セカンドは、ファーストよりも現存数が多いので、価格
的には安く、ブームの頃で12〜15万円程度でした。今ではもっと
安い価格で取引されていますが、先ほども話したように、色落ちの
少ないこのような濃紺タイプは高価になります。
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この507XX 通称セカンドの特徴はフロントの胸ポケットが左右
に付いたことと、先ほどのクレームが付いたバックストラップが
改善され、左右の脇にアジャストタブが付いているところです。
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こうして、労働着だったジージャンからファッション性のより高く
なったセカンドモデルは1950年代の人気アイテムになったのです

このセカンドにもファースト同様にライナー付きの冬用モデルが
あります。
それがこの517XXです。
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507XXのライナーバージョンが517XXなのに、なぜ506XXのラ
イナーバージョンが516XXではなく519XXなのかはマニアの間
ではよく出る話しです。

さて、ここまでリーバイスのヴィンテージを代表する2つのモデル
4種のジージャンを紹介しましたが、今日の本題 Tバック話はここ
からです!・・・って前振りなげ〜って言わないでおくれ!

それではTバック!
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上でさんざんイヤというほど聞かされたのでコレが506XX
ファーストモデルだというのはわかりますよね!?

ただ、妙に横幅が大きいのがわかると思います。
これは所謂デブ用!サイズでいうと44か46サイズに当たり
ます。
このクラスのサイズのファーストモデルはバックスタイル
がこのようになります。
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わかりますよね!
後身頃のバックヨーク下の中心がセンターで接がれ、縫目
があります。
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これは、1940年代当時のデニム織機で織られるデニムの
生地幅が狭いために、大きいサイズの後身頃は背中心がワ
の状態で裁断できないので、バックセンターに切替を入れ
て縫製された結果です。いわゆる用尺の問題ってやつです!

もうわかりましたよね? この後ヨークの縫目とセンター
バックの縫目が Tの字に見えるところから Tバックと呼ば
れるアイテムになったのです。
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イヤラシイ響きがいやな古着業界の方はバックTと呼ぶ人も
いますが、これが
LEVI’S 506XX Tバックモデルです。

実はブームの頃、このTバックモデルはサイズが大きいのと
バックセンターの切替がダサイので人気があまり無く、通
常のファーストよりも安く売られていたのですが、最近では
現存数が少なく希少な為に人気が出て高価で取引される様に
なりました。ここ数年で色の良い物は50万円程度します。

これが、本日のTバック話しです!

で、更に!

ここからは古着業界人でもあまり知らない話し!というか
パタンナーでヴィンテージマニアな俺くらいしかこんな話
はしません!ファッション関係の人もよく聞いてくだされ!

ここまで話しを進めると、じゃあセカンドには Tバック
無いの?って思いますよね?・・・アレ?思わない?
今のところ、そういう個体が確認されたという話しを聞い
たこともなければ、セカンドのTバックを見た事もありませ
ん!
デニムの生地幅が広くなったという説もありますが、ファー
ストからセカンドにモデルチェンジされたと同時にアメリカ
全土で一斉に織機が切り替わるのは無理なはず! だから
探せばあるのかもしれませんが、まだ見た事がありません。

ですが!!

俺のコレクションの中にその謎に迫るものがあります!
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一見、色が薄く背中に色抜けがある、価値的には低いセカ
ンド、これは俺が17歳の頃に高崎のクリームソーダだった
『桃色天国』で買った物です。あの頃クリソーはレプリカ
と一緒に古着も少しだけ売ってました!まだ俺がDCブラン
ドにハマる前の話しです。

こんなセカンドですが、実は先ほどのセカンドTバックは
なぜ見つからない?
を裏付ける貴重な資料になります。

良く見るとわかりますよね!?

そうです!ココ!
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通常のセカンドにはない脇の切替、メンズ業界でいう所の
細腹が付いています!

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こうやって細腹のハギを入れる事により、大きいサイズの
後身頃を裁断しているのです。これが所謂ファーストから
の改良点になるわけです。
ようは、いきなりバックセンターに縫目を入れるという
乱暴なやり方は
当時も人気がなかったのだと思います。
ですから、ファッション性の高くなったセカンドからは
Tバックが消えたのだと俺は考えます!

なかなかパタンナーならではの推測でしょ!?

しかし、やはり当時もパターン仕様がアメリカ全土で一斉
に切り替わるとは考えづらく、どこかに探せばセカンドの
Tバックがあるんじゃないか?と思い未だにコレクション
しようと探しています!

見つければ絶対に喉から手が出ます!!

今日はこんなTバックな話を、俺のコレクションを使って
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紹介してみました!!!

あちゃらの世界のTバック話しじゃなくてガッカリした?

俺は大満足!
やっぱヴィンテージ話しは書いてて気分爽快や!
読んでる人は飽き飽きでしょうけど。。。

いや、読んでないな! 
もはやヴィンテージのヴィの字をみただけで、斜め読み
どころか、ページジャンプやな!!

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