1950 FL PANHEAD 製作記録

2006-10-12 1950 FL PANHEAD 製作記録 01 1950FLベース車

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

探し求めていた1950FLのベース車に会えました。

パンヘッドと言うと、圧倒的に人気があるのは初代1948年型(通称ヨンパチ)なのですが私は元々1950年代が大好きなので、自分が乗るパンヘッドも50’sが良かったのです。それならピッタリ1950年型と思い探していました。

このベース車は相当カスタムされており50FLの面影等ほとんどなかったのですが、私がオリジナルにこだわる部分は、エンジン・ミッション・フレームだけだったので、出会った瞬間に決めた!って感じです。

悲しいかなパンヘッドの命である鍋(パン)型のロッカーアームカバーがブラックに塗装されている・・・アメリカ人は結構このスタイル好きらしいです。

このロッカーアームカバー、いわゆるパンの部分が高く深鍋と呼ばれるのは1953年までで、ここも私がパンヘッドでこだわる重要なポイントです。(48と49はもっと深いので人によっては49までを深鍋とおっしゃる方もおられます。)

1954年以降はロッカーアームをマウントするDリングが肉厚になりパンの部分が薄く見えてしまうのが残念です。勿論エンジンの性能的にはこちらの方が良い訳で、薄鍋が好きな人も沢山おりますから、あくまでも私の好みです。

2007-05-30 1950 FL PANHEAD 製作記録 02 ミッションOH

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

お店の都合もありベース車発見から約半年やっとエンジンとミッション降ろしました。ミッションのオーバーホール果たしてどれだけのパーツがオリジナルのまま使用できるのか?

2007-07-12 1950 FL PANHEAD 製作記録 03 エンジン腰上~腰下OH

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

エンジン腰上〜腰下もやっとこさバラバラに、私自身は20代前半に乗っていたSRをオーバーホールしたことがある程度で、単気筒とBigTwinじゃ分解されても迫力が違いすぎます。

このオーバーホールはプロに任せなあきまへん、私のような50年代が好きってだけでパンヘッドに股がろうとしている不届き者は、手を出せる領域ではなさそうです。

しかし各OHされたパーツ1つ1つ見てもこんなにカッコいいのはなぜ?

2007-07-12 1950 FL PANHEAD 製作記録 04 エンジン腰上~腰下OH

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

写真中のカムカバーもパンヘッドを代表するパーツで、52年型からは斜めのオイルラインがなくなり、54年型から水平のリブが8本から4本に減ります。やはりこれも私が重要視する初期型パンヘッドの象徴で、8本リブの斜めオイルライン、大好きです。

そもそもアーリーを除いては、ショベルになったら無くなってしまうデザイン、何とも言えないこの生き物のような面白い形、雰囲気あるな〜

写真下左奥のフライホイール、バカデカイ!これを廻すんだから、スロットルはゆっくり絞り込まないと、一気に開けたらエンジン止る訳ですな。

2007-07-17 1950 FL PANHEAD 製作記録 05 エンジン腰上~腰下OH

MINOLTA DIGITAL CAMERA

50’sの証 50FL○×○×の打刻No.

MINOLTA DIGITAL CAMERA

使えないボルトパーツもどんどん新品に。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

だいぶ綺麗になってきました。

2007-08-06 1950 FL PANHEAD 製作記録 06 フレーム矯正

MINOLTA DIGITAL CAMERA

エンジンOHしている間にフレームの剥離&矯正が終って戻って来ました。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

これがあこがれのリジットフレームです。腰が悪い人にはかなりつらいですが、リジットに勝るもの無し!(あくまでも個人的見解です)

2007-09-20 1950 FL PANHEAD 製作記録 07 テレスコピック仮組

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

さあ〜これからが大変です。

オーバーホールしている間にどんなスタイルにするか決めるのが、私の仕事だったのに 夏の間、仕事と鮎釣りでなーんもしてませんでした。

とりあえずこの時点で決めていたのはボバースタイルで前後のタイヤをホワイトリボンで!ってだけ、しょうがなくメカのひとに仮組してもらったのがこれです。エンジンは私の50FLではありません

これはこれでいい雰囲気だったのですが、ここからどうやっていけばいいのか?

フロントフォークは1950のオリジナルはテレスコピックなので一応こんな感じでいいのかな〜。でもやっぱりスプリンガーもいいな〜ハンドルは?ヘッドライトは?

と、ここから長い長いトンネルに入って行くのでした。

2008-01-29 1950 FL PANHEAD 製作記録 08 デザイン決定

08_1

年が明けてしまいました・・・

どんなスタイルにするか悩みに悩み、ついに得意のイラストレーターでデザイン画を描きました。タイヤのスポーク1本1本から・・・

テーマは1950年代アメリカ軍の爆撃機、エアフォースブルーにノーズアートをイメージしたオイルタンクのピンナップガール当然バーガスのバレリーナ。これで決まりでしょ!しかし時間かかったな(^^;)

2008-02-01 1950 FL PANHEAD 製作記録 09 ハンドル決め

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

フレームにエンジン乗せて今日はハンドル決めです。

ショップの店員さんに後々、色々変えれるからライザー付きにすればって言われ、上の写真です。

しかし私的には、フロントをあまり高くしたくなかったので、デザイン画を見ながら店員さんと色々相談、そして決まったのがスプリンガー直結のいわゆるスピードスター!そんでもって幅を狭くしたいので、ハンドルの両端を可能なまで短く切る。

これで決定!辺りは暗くなっておりました。写真のスピードスターもよくわかりません。ハンドルとは関係ありませんがハーレーってこれだけで十分カッコいいですね。

2008-02-13 1950 FL PANHEAD 製作記録 10 塗装

MINOLTA DIGITAL CAMERA

いよいよ各パーツの塗装が私のデザイン画通り上がって来ました。やっぱり本物はデザイン画と違って重厚感ありますね

MINOLTA DIGITAL CAMERA

これが爆撃機のノーズアートをいメージしたオイルタンクのピンナップガールです。数あるバーガスガールの中でバレリーナを選んだのは、娘がバレエが大好きで、小さいときからバレエを続けているので、娘もちょっとは私のハーレーのこと理解してくれるかな?なんて・・・

MINOLTA DIGITAL CAMERA

そしてヒンジより先を取ってしまったボバースタイルなリヤヘンダーにはパタンナー以外の仕事で使用している屋号のEiju Craftです。ちなみにパタンナーの屋号はEIJU claft です、RではなくLなのです。本業は長く続いて欲しいのでLongのLです。よくあるCool Koolみたいな!?

2008-03-17 1950 FL PANHEAD 製作記録 11 完成

MINOLTA DIGITAL CAMERA

ついに完成しました!私のオリジナルパンです。もう何も言う事はありません。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

この写真なんか、感動のあまり手元がブレてます。これから、ならしと微調整です。

2008-03-26 1950 FL PANHEAD 製作記録 12 納車

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

MINOLTA DIGITAL CAMERA

本日、我が家に1950FL パンヘッドがやって来ました。

ガレージの奥がパンヘッドのすみかでございます。

息子は0歳にしてパンヘッドに股がりました!俺のお宝は息子が引き継いでくれるかな〜?色々ありましたが、これで私のパンヘッドの製作記録もひとまず終了です。

後は、通常の記事で変更、修理などUPしていきます。