1930’s Grizzly Jacket -Laskinlamb-

 

こんばんは!

この間は夏日だったのでヴィンテージのリンガーTを紹介しまた。

今日は 一気に3月に逆戻りしたような冷たい雨の降る寒い1日でした。

 

まだまだ冬物ジャケットいけるんじゃねっ!??

と いうことで

ひさしぶりに グリズリージャケットの話でもしますかね!

グリズリーJK、通称『熊ジャン』です

今日は俺の熊ジャンコレクションの中でもオーソドックスな、熊ジャンの教科書みたいな1着!

1930’s  Grizzly Jacket  -Laskinlamb-

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1930年代のヴィンテージ・グリズリージャケットです。

見ての通り身頃と表衿にボアが使われていて、熊みたい見えることから熊ジャンパー、略して熊ジャンと呼ばれています。

1930年代の防寒用アウターウェアですが、当時まだバイク乗り専用のライダースジャケットが本格的に生産されていなかったことから、バイカー達にモーターサイクル用ジャケットとして着用される事も多かったため、ライダースJKに分類されることもあるウェアです。

 

今日紹介したグリズリージャケットは、熊ジャンのなかでも最も有名と言っていい

Laskinlamb のタグが付きます。

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どこぞのレプリカ屋がタグまで復刻しているLaskinlambです!笑

もちろん表革はホースハイド

 

肩ヨーク切り替えになっていて、肩の部分にボアが付かない一般的なタイプ

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これによって セットインスリーブなのですが後ろから見るとラグランに見えるのが特徴です。

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フロントネックは

チンストラップにコの字ファスナー留め

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ファスナーは 30’s ハトメ扇TALON

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袖口はカフス接ぎではなく 筒袖のバックルアジャスターストラップ

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裾ウエストベルトは脇縫い目に挟み込みでフロントピンバックルどめ

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ま、わてのこの熊ジャンのピンバックルは折れてますがな!笑

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数年前、愛車パンヘッドから降りる際に 分割タンクの端っこに引っ掛けてボッキリ!

・・・凹む!

まぁ、ヴィンテージだろうが所詮洋服!着てなんぼ!飾って見るもんじゃない!というのが俺のポリシーだから 気にしない!気にしない!

(^_^;)

こんなこともあったしな!笑

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

酔っ払って A-2のポケット破いてエライこっちゃ!

 

気を取り直して、、

 

腰ポケットは片玉縁の両端 ハトメ補強

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身頃裏は太綾織のウール地、袖裏がスレキ

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ヴィンテージの熊ジャンによく見かける全面裏地張り替えとかではなく 完全に綺麗な状態でオリジナルの裏地が残っています。

 

このように、王道ディティールで 茶ボア×茶レザー 『Laskinlamb』の1930年代ヴィンテージ・グリズリーJK

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だいぶヤレてボアのスレもあり、ピンバックルの折れ(笑)もありますが、革の硬化もなく、裏地の張り替え フロントファスナーの交換もない まだまだ長く着れる状態の俺の熊ジャンでした!

因みに、この程度の熊ジャンで 人気のラスキンとなるとヴィンテージショップで25万〜30万ってとこですかね?

 

で、 話はVintageだけで終わらない!w

 

こんな熊ジャンを所有して細部まで熟知している俺だから パタンナーの仕事にいかせるワケです!

以前紹介した

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RUDOに掲載された

EXILE の アパレル部門、LDH apparel  のブランド

今はなき伝説の COALBLACK から発売された 熊ジャン!!

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これも 俺の仕事です!!  ( ̄^ ̄) v

このように 俺のヴィンテージは マニアのコレクションではないのです!!

仕事の必要経費なんです!!笑

 

因みに、RUDO表紙の瑛太が着ているライダースも俺のパターンです!w

 

さて今日も、EIJU BLOG のほとんどの読者が 「だからなに!?」という反応でしょうが、、、俺はめげません!!

次回のヴィンテージは 何にしようかな〜 !?  ♪

 

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The WILD ONE by Durable

 

こんにちは

そんなわけで、俺のハーレーは絶好調ですが、最近俺のBLOGは絶不調!

そろそろ久しぶりにTHE俺!というブログを書かないといかんよね

はい!嫌な予感的中です

今日は久しぶりにヴィンテージの記事を書きます。

ただし、いつものようにVintageだけを紹介しても芸がないので、久々に映画とファッションの話をしましょう!

俺のパンヘッドも復活したし、バイクに乗る記事も多くなってきたし

以前書いた記事とかぶる部分もありますが、今年1発目の映画×ヴィンテージのネタはこちら!

映画「THE WILD ONE」

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俺の人生を変えた映画はアメグラ、これはもう耳タコだと思います。

50’s映画には2種類ありまして、アメグラのように1950年代のフィフティーズ文化(アメグラは1962年が舞台)を再現した映画と、実際に1950年代もしくはその前後に製作されたリアル50’s映画です。

この THE WILD ONE は1953年にアメリカで公開された映画です。アメグラ同様に俺の人生に大きく影響したリアル50’s映画の1つです。

俺が初めて観たのは20代前半、レンタルのVHSでした。当然ですが脳天カチ割られました!w

あのマーロン・ブランドが主人公のジョニー・ステイブラーを演じスターの座にのし上がったと言われる名作ですが、暴走族同士の抗争がメインの映画だったため公開当時は大人社会からの反発もあり、イギリスでは1968年まで15年間も公開が認められなかったという作品です。

今観れば内容は全く過激ではないし、いわゆる日本でいう暴走族などとは大違いで、とてもファッション性が高くカッコイイ映画に仕上がっています。まぁ、内容が内容だけに低予算で作られた当時では3流と言われる部類の映画ですから、ストーリーや映像はイマイチという声を耳にしますが

後々 ジェームス・ディーンの「理由なき反抗」などに代表されるレベル映画の元祖とも言える作品で、当時の若者達に大きな衝撃を与えた映画であることに間違いはないです!

マーロン・ブランド演じるジョニー・ステイブラー達はロッカーズスタイルのバイカーチームで ジョニーが乗っているのはトライアンフ、対立するチノ率いるチームがハーレー軍団という当時のアメリカの若者バイク文化がよく分かる内容になっています。

この映画が日本で公開された時の邦題が「乱暴者」!

乱暴者と書いてあばれ者と読みます・・・

いつも、いつも 言ってますが、邦題っていらなくねっ!?

何? 「あばれ者」って、ダサダサじゃねっ!!

ザ・ワイルドワンでいいんじゃねーの!?

そんなワケで、勿論この名作はビデオになっており、当然DVDでも発売されておりますので、もしも! 万が一! 俺のブログを読んでくださっている人の中で興味がある方は是非一度ご覧になってください!w

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ブルーレイにもなっておりますが、画質が綺麗すぎてリアル50’s映画の魅力に欠けるので、ふつ〜のDVDがオススメです!w

さて、映画についての話はこの辺にしておきまして

1950年代前半に上映された この映画の主人公ジョニー・ステイブラーを演じたマーロン・ブランドが Tシャツにジーンズでモーターサイクルジャケットを羽織りバイクに跨る姿は世界中の若者に影響を与え、その格好を真似るようになり、1つのファッションを作り上げたのです。

ライダースにジーンズ・エンジニアブーツというスタイルは60年以上経った今でも決して風化することなく古臭くもならず、未だにバイクファッションやフードラムファッションを代表するものになっています。

こうなると、必然的にこのジョニーと同じものを身に付けたくなるのが影響を受けた若者の性です。6828a113c9d58f0491ff880a6622246e60a10a9f

 

映画を観ていれば、ジーンズが LEVI’Sの501ダブルエックスだというのはすぐにわかります!

以前紹介しましたが、もちろんワテも10本以上所有する1950年代を代表するヴィンテージジーンズです。

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そして!

ヴィンテージライダースマニアの間で長年話題になってきたのが

ジョニーが映画で着ていた このライダースジャケットです。

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30年ほど前まではエポーレットのワンスターからショットだとかいう噂もありましたが、いろいろな写真からショットではないことは明白でした。

ここ近年、このライダースジャケットは幻のブランドとも言われるDurable社製のライダースジャケットだという説が濃厚になっており、今ではその説は揺るぎないもになっています。

劇中でジョニーが着ているDurable社製のライダースジャケットはcode33というモデルのワンスタータイプであることも明確になってきました。

ジャケットの特徴に関しては、昨年リンガーTシャツを紹介した際にも話した俺のヴィンテージライダースの記事Durable One Starを読んでいただければ詳しく載っています。

こんなライダースマニアが一生に一度出会えるか?どうか?とまで囁かれているこのDurable社製のライダースジャケットcode33 ですが、幾つかのモデルが当時売り出されていたようで、微妙にディティールが違ったりブランドネームのタグが違ったりと、実は未だに映画の中でジョニーが着ていた物と全く同じ物は発見されていないと言われています。

当然俺もこの Durable One Star code33を所有していますが、完全に写真のジョニーの物と同じか?と言われれば、完全とまでは断言できません・・・

1つはこちら!

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いわゆる Durable code33のOne Star モデルの典型的な形ですが、フロントファスナーのスライダーの形状や、エポーレットやコインポケットのフラップの形がジョニーの物とはちょっと違います。

こちらが、このジャケットのタグで

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一般的によく見るDurableのネームです。

 

もう1つはこちら!

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これは6年前に初めてこのブログでDurableを紹介した時のものですが、俺的にはクラウンのフロントファスナーなど代表的なディティールが1番ジョニーのジャケットに近いかな?と思っているモデルですが、完璧ではありません。

タグはシルクにプリントタイプのこちらのタグ

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経年の擦り切れで、どうにかDurableの文字が確認できる状態です。

以上のように、必死で Durable の code33  One Star を入手しても完全にジョニーの羽織っていたライダースジャケットは見つからないのです!泣

俺のような旧車乗りのヴィンテージ好きは、ジョニーのDurableと全く同じ物を手にいれるまでは死んでも死にきれません!笑

今日は、世の中にはこんなアホがいるんですよ!というお話でした。

でもね、こんなアホな事でも長年書き続けていると

雑誌社の目に止まり、取材なんかがきたりして・・・

以前もちょっと紹介しましたが、あの有名な雑誌 Lightning の別冊

Vintage Leather Jacket に出させて頂いたこともありますのよ!w

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ちょ〜っち 恥ずかしいですが

こんな感じで

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ワテのコレクションが幾つか紹介された最後には

前出のDurableと共にウンチクも紹介されたりしてます。

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因みに、この本は書店ではもう買えませんが、Amazonでは まだ売ってます!w

口ひげを生やした俺には興味ないでしょうが w

Vintage Leather Jacket にご興味のあるかたは是非!

と、こんな具合で今日は久しぶりにヴィンテージな能書きをこいてみました!!

最初から最後までちゃんと読んでくれる人が何人いるのか??笑

ま! 書いてる本人が大満足なので良しとしますか!

俺のブログの読者の20%にも満たないヴィンテージ&バイク&ファッション好きの皆様!!今年はこの分野の強化に努め、俺らしいブログを書いていきますので期待していてください!

それではポチ!・・・も少ね〜だろうなー!w

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1940s BECK POLICEMAN JACKET

こんにちは、11月も残りわずかです。寒い寒いイヤな季節がやってきます。

ということで冬なので、久しぶりに VINTAGE LEATHER JKの紹介です。
過去に書いてきた、レザーJKはライダースが多かったですが、この冬一発
目はPOLICEMAN JACKETです。

しかも大変貴重な、あのモーターサイクル・アパレルブランド「BECK」が
1940年代に製造したポリスマンジャケットです。
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おそらくUS Police から払い下げ後に描かれたバックペイント入り
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重厚なホースハイドのPOLICEMAN JACKETは1940s BECK ならではの
ハイクオリティーな作りになっており、40’sのライダースJKと同様に各縫い
目が割りコバステッチ始末されています。

BECKというモーターサイクル・アパレルメーカーに関しては、いずれ究極
のヴィンテージライダースJK、「BECK333」を紹介する時に説明します。

まずはライダースマニアが愛して止まない、BECKのタグ
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1950年代半ばまで使用されていたこのBECKのタグは、他の競合メーカー
HARLEY-DAVIDSON や BUCO とは一線を画しており、ライダースジャ
ケット史上「究極のタグ」と呼ばれています。
1930年代〜40年代前半は現代のようなライダースJKと呼ばれるバイク乗り
専用のジャケットがあまりなく、飛行機用のフライトJKが代用されることが
多かった時代です。
BECKのブランドタグはわずか5cm×4cm四方の小さい織りネームの中に、そ
のストーリーが織り込まれているのです。
これがヴィンテージライダースマニアに「究極のタグ」と呼ばれる所以です。

これは、そのBECKが世に送り出した幻のPOLICEMAN JACKETなのです。
ポリスマンJKの証、ポリスバッジを装着する為の3つのハトメ
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POLICEMAN JACKETならではの「P」と月桂樹がデザインされたオリジナ
ルのメタル釦がフロント・腰ポケフラップ・エポレットに付きます。
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本日久しぶりに書いたVINTAGE LEATHER は超貴重なBECKのヴィンテー
ジPOLICEMAN JACKETでした〜

そうそう!今年の3月にちょっと紹介した私が載ってる雑誌!みつけられた
ら感想聞かせてね!と言ったきり、恥ずかしいので雑誌名も教えてなかった
ですが、最近在庫薄になったみたいで書店で見かけなくなりました。

もういいでしょう!
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Lightning の別冊特集なので探せばまだあると思いますが・・・

今日紹介したレザーJKはこの雑誌の私が出ているコーナーでも一番最初に
取り上げられてます。
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ネ!( ^ω^ )

さ〜いよいよ私の Vintage Riders カテゴリーもBECKが登場しましたよ!
私が大好きな Ridersブランド「BECK」これからもお楽しみに〜〜〜〜

って!誰も楽しみにしてない??(;ω;)

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Buco J-21 Prototype

こんにちは〜別に暇ではないのですが、仕事前に一発大仕事をかまします!
天気のいい土曜日、どうせアクセス少ないなら人気のないVintageシリーズ
書かせて下さい。2日続けてすんません

1950’sのハーレー乗りが一番輝くBLOG記事!Vintage Motorcycle JKです
久しぶりに蘊蓄ぶっこきます!最後まで読んでくれる人がどんだけいるかは
気にしません。
いよいよ私のVintageライダースジャケットコレクションも7番目になりまし
た。ラッキー7という事で、大御所の登場です。
Buco J-21です。
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今までにも超貴重な1stモデル JH-1と Dポケスタイルを確立したと言われる
J-24 を紹介してきたので、Bucoの説明は省きます。
今回はそのBucoの2ndモデルと呼ばれる J-21 になります。今年の4月20日
に紹介した JH-1の後継モデルで、1949年〜50年のたった1〜2年しか生産
されなかった希少なライダースです。この後 J-22〜J-23 を経て、3月5日に
紹介したBucoの最高傑作と呼ばれる J-24 に発展して行くわけです。
表面的なデザイン・ディテールはJ-24とほとんど変わらないのですが、私は
このDポケスタイル初期のJ-21が気に入ってます。
更に私のこのJKは、短い期間に生産されたJ-21の中でもPrototypeと呼ばれ
る、極初期のモデルになります。
それでは Buco J-21 Prototype の細部を紹介します。

まずはBucoの2ndタグ
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1stタグはJH-1についている白タグ、3rdタグは1950年の青タグで、これは
その間に付けられていたBuco Produtの通称茶タグと呼ばれる2ndタグです。

そして、Buco最初のDポケット
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正式にはJH-1よりも前に1度、試作の様な形で作られたDポケットがあるの
ですが、量産ラインに乗ったのはコレが最初です。

J-21にしか無い先丸のエポーレット(エポレット)
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この肩章(けんしょう)の先が丸く縫われて、裏側がスレキになっている
のは、J-21のみの特徴です。J-22以降は剣先が角になっており裏もレザー
です。よくDポケで茶タグがついていればJ-21だと思い込んでいる古着屋が
いますが、エポーレットの先が角で茶タグならそれはJ-22です。スレキが
茶色の物はプロトタイプで、量産型は黒が多いです。

袖口はコの字どめ扇型CONMAR
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そしていつも話している裾の脱着ベルト
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これが残っているのは本当に貴重です!しかもJ-21で、バックル錆びてます
が、いい味出てます。
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Buco独特のデザインである、身頃の裾タブに通すループが切れてしまって
ますが、当時の持ち主であるBOBの名前が残ってます。こういうのが古着
の醍醐味なんですよね〜

そしてここからは、プロトタイプである証です。
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ライナーは紺ベースのタータンチェックで、この他にもオレンジベースや
グリーンベースが発見されてますが、基本プロトはタータンチェックが多い
です。
量産型になると裏地は 赤×黒のブロックチェック(バッファローチェック)
もしくはグレンチェック(千鳥格子)がほとんどです。

衿まわりに付く取外しファー衿を脱着するドット釦もありません。
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通常はファーの取外し衿が付属するので、それを脱着するドットボタンが
ラペルのネック側と後中心のネック下に付くのですが、プロトタイプには
取外しのファー衿は付属していなかった事がわかります。

そして極めつけ片側マップポケット
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Bucoのライダースでとても特徴的なのが、この後脇にあるZipポケットです
通常このポケットは両脇後の細腹に施されているのですが、プロトタイプは
左身頃の細腹にしか付きません。
これはマップポケットと呼ばれるディテールで、とても手を入れずらい位置
にあるので、一説には地図を収納するポケットだと言われております。
ある説ではタンデム(二人乗り)時に後の人が手を入れるポケットだとも言
われておりますが、そうだとしたら片側しか無いのはおかしいので、プロト
ではマップポケットが正解なのだと思います。
また裾の後中心裏側に付くドット釦ループもプロトタイプには付かず、左右
の表側のみになっております。

写真ではわかりにくいのですが、肩縫い目・脇縫い目・細腹縫い目・袖の外
脇縫い目・腰当て縫い目が割りコバステッチになっているのは J-21 のみで、
それ以降は片倒し押さえのステッチになります。
この縫い目の割りコバは1940年代ならではの、細かい仕事で他のブランドで
も良く見られる所謂いい仕事というやつでして、パタンナーはこういう細工
に興味を引かれるわけでございますよ〜

以上!またまた長い長い記事になりましたが、私の Buco J-21に対する思い
がどんなものか伝わったでしょ?
最後まで読んでくれた人!本当に有り難うございます。

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HARLEY-DAVIDSON Cycle Champ 1st-2

こんちは〜さてさてだいぶ寒くなってきましたので、そろそろバイク乗りと
しては久しぶりにライダースJKの話がしたくなってきました。
4月20日に5番バッターのBuco JH-1を紹介した以来ですので、本日は我が
Vintage Motorcycle JKコレクションの6番バッターです!

HARLEY-DAVIDSON  Cycle Champ 1st 後期型
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4番バッターでHARLEY-DAVIDSON Cycle Champ 1st 前期型を3月22日
に紹介しておりますが、その後継モデルが本日紹介の1st 後期型です。
前回もお話しした様に、人によっては今回のモデルを2ndモデルと言う方も
いらっしゃいますが、私はデザイン的に見て1st 前期と後期はマイナーチェ
ンジで 2nd がフルモデルチェンジ、2nd 前期と後期はマイナーチェンジに
なっているので前期型・後期型の分類にしています。

今回の1st後期型は先程も言ったように、マイナーチェンジモデルなのでぱっ
と見1st 前期型にとても良く似ています。と言うより殆ど一緒です。
なので、その違いを説明するのが一番わかり易いと思います。
まずは前回3月22日の1st 前期型を思い出して下さい。と言うか見て下さい。

それではセカンド後期型の特徴を説明していきます。
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まずネームタグは 前期型同様のHARLEY-DAVIDSONの最も古いタイプで、
小さく細長い黒地に黄色の刺繍タグです。ただし同じ後期型でも後半製造の
1950年代初期生産物は通称 2ndタグと呼ばれる正方形の大きいネームタグ
が付きます。ですから今回の1st後期型は1940年代後半の製造の物と思われ
ます。
そして一番の特徴はこの時代に人気を博した通称Dポケットで、上前身頃に
付くポケットの形がアルファベットのDの形をしている物です。
サイクルチャンプの1stはDポケットの上に四角いパッチ&フラップが付き、
右身頃側には左側と同じ形でやや大きいパッチ&フラップのみが付きます。
こちらは前期型・後期型共通のディテールです。

さらにサイクルチャンプの特徴的なデザインである各所に施されたスタッズ!
それぞれのポケット止まりに打たれた、円が3つ並んだ3連スタッズは前期型
と同じですが、肩のエポレットにはPEANUTS SPOTSと呼ばれるスタッズが
左右に2個ずつ付き、これは前期型のNICKEL CHAIN SPOTSと呼ばれる鎖型
のスタッズとは違います。
袖口開きファスナーの引手に装着される3連スタッズは前期型と一緒ですが、
ファスナーは棒タロンから扇型コンマーに変ってます。
また前期型はZipの袖口開きが袖内脇縫い目上にあるのに対し、後期型は内袖
を切り込んでファスナーとマチを埋め込んでいるタイプになっております。

続きまして
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裏地は前期型のチェック柄に対し、後期型は無地の厚手スレキが使用されて
おり地味なかんじになっております。ただしこれも、前記した1950年代初
期生産物はややパープルがかった赤いキルティング裏地が付きます。

そして前期型の時も話しましたが、残っているのが大変珍しい後中心に大き
なHARLEY-DAVIDSONの刻印が入った裾の取り外しベルト!
ボディーのホースハイドとは異なった廉価版のステアやゴートが使用されて
いる為、若干色落ちするとブラウンがかってきます。
このベルトを取り外すと、前期型と後期型の一番の大きな違いが現れます。
前期型の身頃裾に付く切替が、後期型はなくなりフラットで今風な裾になっ
ています。
前期型ではその切替に挟み込まれていた、取り外しベルトを通すループが
後期型は身頃に直接切り込みを入れ、ループを挟み込んでステッチの叩き付
けで押さえています。
さらに前期型のループはドットスナップで開閉するタイプだったのですが、
後期型にはそれは付きません。

以上が、ぱっと見似ているハレーダビッドソンのサイクルチャンプファース
トモデルの前期型と後期型の違いです。細かく探ればこれだけの違いがある
のに、有名なVintageショップでもどっちが古いか知らなかったりします。
それどころか同じ物としてファースト型で片付けられたりもします。悲しい
です(;ω;)

また、今回の1st後期型は私の乗っている1950年型のHARLEY-DAVIDSON
FL1200パンヘッドとほぼ同時期に生産されていたライダースジャケットなの
で特別な思い入れがあり、とても気に入って着ている一着です!

どうだったでしょう? 久しぶりのVintage Motorcycle JKコレクション!
あ〜気持ちいい〜 書いてて超気持ちいい!
みなさんも良い週末を!

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Buco JH-1

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久々の  Motorcycle JKの紹介です。Vintageライダースコレクションは前回
4番バッターのHARLEY-DAVIDSON サイクルチャンプ1st前期まで登場して
ますので、今回は5番バッターです。

5番バッターではありますが、今回登場のBuco JH-1はVintageの中でも所謂
スペシャルヴィンテージと言われる部類のアイテムであり、4番にしてもおか
しくないライダースJKです!
3番バッターで紹介したBuco J-24は、Bucoの名前を不動の物にした1950年
代のヒット商品で、Bucoの顔でもありますが、このJH-1はそのBucoが1940
年代に世に送り出したライダースのファーストモデルで、マニアの間でも一目
置かれる存在になってます。
ただこの1stモデルの前に、Dポケの付いたプロトタイプと言われる、幻のライ
ダースが確認されております。しかし品番が付いていないため、JH-1がファー
ストモデルになるわけです。

以前も説明しましたが、Bucoは1930年にデトロイトに産まれた会社で、1940
年代オートバイ産業の急成長と共にライダースJKの生産を開始しております。
JOSEPH BUEGELEISEN Co.のBUとCoをとってBucoになったと言われており
ます。

JH-1の生産開始年数ですが、あの田中凛太郎氏著で有名な『革ジャン物語』に
1930年代後半から1940年代初頭にかけて、と書かれております、しかし現在
では1947年生産開始説が定説になっております。
2ndモデルと称されるBuco J-21が1949年から生産とされているので、1947
年生産開始が本当であれば、たったの2年間のみのラインナップとなるわけです
から、現存数が非常に少なく高額で取引されている理由もわかります。

実際に細かいディテールを検証してみると、当時のライダースJKが単にオート
バイに乗る為のMotorcycle JKから、よりファッション性の強い服になってき
た事を象徴する赤と黒のブロックチェックの裏地が印象的です。
上前内ポケットの下には、最初期の1stタグと言われるBuco白タグが付きます。
前々回説明のBuco J-24の青い馬タグは3rdタグになります。
フロントポケットにはまだDポケットは付かず、斜めハの字の腰ポケットと上前
側の小さい胸ポケットで、いずれもリングチェーン引手Zipが装着されています。
フロントファスナーは40年代によく使用されたベル型CONMARで、袖口開き
のファスナーはシルバーの扇型CONMAR、いずれもコの字どめのオリジナル
です。

特徴的なのは、身頃一体型の裾ベルトがバックルではなく、3連ドットスナップ
アジャストと言うデザインで、他ではあまり見られないデザインです。

以上、細かい説明をすると、とんでもなく長い記事になってしまいますので、
この辺でやめておきます。
すでに「なげーよ」って言われてるのはわかってます、お許しを・・・

でも、BucoのファーストモデルJH-1を目にする事自体珍しいことなので、もし
興味のある人は遊びに来て下さい。じっくり説明致します。

やっぱり俺のBLOGはこうでなくっちゃな〜 (◎´∀`)ノ

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HARLEY-DAVIDSON Cycle Champ 1st-1

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いよいよ野球も開幕しましたね!今年はいつもよりも早いみたいですが・・・
そこで私のVintage Motorcycle JKもクリーンナップの4番バッターをついに
登場させます。
前回紹介したヴィンテージライダースの王道、Buco J-24をおさえて、4番に
君臨するのは!勿論 HARLEY-DAVIDSONです。みなさんハーレーと言うと
オートバイメーカーだと思っている方が殆どだと思いますが、実はオートバイ
同様に古くからアパレルメーカーとして、色々なバイクウェアを生産してきて
おります。

その HARLEY-DAVIDSON が1940年代に世に送り出したMotorcycle JKが
あのサイクルチャンプです。ショットと並んでライダースジャケットの代名詞
とも呼ばるサイクルチャンプは、バイカーのあこがれです。ましてやVintage
ともなると、その存在感は他を圧倒します。

ライダースJK史上『究極』のひとつと絶賛される H-Dのサイクルチャンプは、
1945年から生産が開始され、何度かのモデルチェンジとマイナーチェンジを
重ね、1950年代にはあのエルビス・プレスリーが愛用した事でも有名です。
しかし、有名なわりには色々な本や雑誌で間違った記述がされ、モデルが前後
して説明されたりしています。サイクルチャンプ愛好家としては悲しい事です。

それでは、前置きが長くなりましたがHARLEY-DAVIDSON  Cycle Champの
真実をお話します。

本日紹介しているのは、多数存在するサイクルチャンプの中でも、ファースト
モデルと称される最古のサイクルチャンプです。サイクルチャンプは大きく
分けてファースト前期型・ファースト後期型・セカンド前期型・セカンド後期
型の4モデルに分類されます。 人によっては単純に1st・2nd・3rd・4thと
分類する方もおられますが、私はデザイン的に見て1st前期と後期はマイナー
チェンジで2ndがフルモデルチェンジ、2nd前期と後期はマイナーチェンジと
いった具合なので、前期型・後期型の分類にしています。恐らくこのことを
こだわって説明している書物は殆どありません。

勿論、順を追って説明したいので、本日はファースト前期型を掲載しました。
それではその特徴を説明しますと、まずネームタグはHARLEY-DAVIDSON
の最も古いタイプで、小さく細長い黒地に黄色の刺繍タグです。
そして、目を引くのはBucoの時も説明しましたが、この時代に人気を博した
Dポケットで、サイクルチャンプ1stはDポケットの上に四角いパッチ&フラッ
プが付き、右身頃側には左側と同じ形でやや大きいパッチ&フラップのみが付
きます。
それから、なんと言ってもサイクルチャンプで有名なのは所々に付けられる
スタッズ類です。通常ライダースのスタッズは、着用する人が自分の好みで
色々な物を好き勝手な場所に付けるのですが、ハーレーは最初から幾つかの
スタッズが施されています。肩のエポレットにはNICKEL CHAIN SPOTSと
呼ばれるスタッズが左右に2個付きます。そして3連スタッズと呼ばれる円が
3つ並んだスタッズが、ポケットの止まりや袖口開きZipの引手に装着されます。

裏地はファースト前期型のものはチェック柄でベージュ×黒や赤×黒のものが
ポピュラーですが、他にグリーン×黒や多色織りのタータンチェックも存在し
ます。私はレッドライニングが好きなので、コレを所有してます。

袖開き部分は、袖内脇縫い目上にZipの開き口があり、マチは裏無しの1枚革で
片側がフラシのスリットタイプです。
身頃裾に切替が有り、そこに取り外しベルトを通すループが挟み込まれており
更にループ自体がドットスナップで開閉します。
その取り外しベルトは、ボディーのホースハイドとは異なり、廉価版のステア
やゴートが使用されていて、後中心に大きなHARLEY-DAVIDSONの刻印が入っ
ております。BucoJ-24の時もお話ししましたが、古着屋さんで販売されている
場合このベルトが欠品している物が9割りで、このように状態良くベルトが残っ
ているのは奇跡なのです!!(一寸大袈裟かな?)

そして、ここからは更に細かい話なのですが、先程から説明している1st前期型
には、その中でも初期型と末期型がありまして、私の所有するこのサイクルチャ
ンプ1st前期の初期型はボアの取り外し衿が付きません、ボアの取り外し衿が付
く場合いは、後身頃のネック付け下と前身頃のネック内側に脱着用のドット釦が
付きます。それと同時にラペルをボディーに留めるドット釦も隠しドットになり
ます。1st前期の末期型はドット釦が隠しではありません。
前期型の初期か末期かの見分けでもう一点、わかり易いのは、先程説明した肩の
エポレットに付くNickel Chain SpotsのスタッズがPeanuts Spotsと呼ばれる
ピーナッツ型のスタッズになります。

以上のように外観のディテールだけ観察しても、これだけの細かい分類ができる
のです。ここまで細かく検証して、書いている日本語の書物は過去に見た事が有
りません。と言うより、そんな事どうでもいい事なんでしょうね!きっと。
H-D サイクルチャンプの1st前期のみで、これだけ語る人間はMotorcycle JK界
のファーブル? イヤイヤただの変態か!

とにかく、ライダースのクリーンナップ4番バッターにサイクルチャンプ1st前期
を起用した訳がご理解頂けたでしょうか? 次回の5番バッターには何が来るのか
予想しておいて下さいね、それと同時にサイクルチャンプ1st 後期型の説明には
今日の内容が不可欠ですから、記憶にとどめておいて下さい。

実は2日程前から風邪をひいてまして、体が非常に辛く 頭がボーっとなっており
ますので、まとまりが無いヘタクソな文章になってしまいましたがお許し下さい
 ・・・あっ、風邪引いてなくても同じか(ρ_;)酒飲んでなおそっと!

 

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Buco J-24

ついに出ました〜 出ちゃいました〜 
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今回紹介のVintage  Motorcycle JKはBuco J-24です。
前々回のDurable 前回のSchott PERFECTOも大変好評を頂きましたが、
やはりヴィンテージライダースの王道はBucoでしょう!私も最初ライダース
シリーズを紹介する時にBucoを1番に持って来ようと思っていたのですが、
それではベタすぎるし、やはり野球と一緒で1番・2番のお膳立てがあっての
3番みたいな・・・よくわかりませんが。

はっきり言って何から書いていいのか、書きたい事が山ほどありますが、時間
ないのでさらりと説明します。まずBucoは1930年代中期、自動車産業発祥の
地として知られるアメリカ・デトロイトに産まれた会社です。1940年代に入り
オートバイ産業の急成長と共にライダースJKの生産を開始したようです。
日本では、ブコとかブーコとかビューコなどと呼ばれてます。私的にはブコが
しっくり来ると思っているのですが、古着屋さんはブーコと言われる方が多い
ですね。

そのBucoのライダースはファーストモデルと称されるJH-1から始まる、所謂
Jシリーズが1940年代からスタートしているのですが、この J-24 はBucoの
ライダースのフラッグシップモデルと言われており、この前のJ-21と肩を並べ
る人気モデルです、私がBucoの中でJ-24を最初に紹介したのは、単純にJ-24
が50’sだからです。やはり50’s好きとしては、1950年代生産のJ-24と言う事
ですな!もちろん40’sのJ-21もカッコイイのですが見た目のデザインは、ほぼ
一緒でJ-24の方がタイトシルエットです。J-21もいずれ紹介しますね。

それでは私のこのJ-24の説明です。まず何がスゴイかと言うと、この状態です
レプリカじゃありませんよ!当然のようにリアルマッコイズも復刻しています
が、全然味が違います。(マッコイズファンの方スンマセン)
表のレザーも綺麗で、裏地のキルティングにスレやヤブレが一切ありません。
そしてなんと言っても圧巻なのは、このベルト!!!通常古着やさんで売って
いる場合90%がベルト欠品です。取り外しタイプなので無くなっている場合が
ほとんどです。あるいはまったく別のベルトが付いている事もあります。
写真でもわかるようにベルト裏にうっすら Buco JOSEPH BUEGELEISEN Co.
文字も残っております。これは素晴らしい事なのです!!
因にJOSEPH BUEGELEISEN(ジョセフ ビューガライゼン)は創立者です。

タグも無キズで綺麗な状態で、通称 青の馬タグです。馬が描かれているのが
ホースハイドで、ほかに牛が描かれているものもあります、こちらはステア
ハイドになるので、価値・金額とも半減します。やはりホースハイドが最高峰
なのです、ライダースはやっぱりホース!馬が1番!私は馬が大好きなのです。
群馬出身の午年です。近所に馬事公苑もあります・・・関係ないか
さらに、珍しい事に通常は裏側左脇につくライニングネームタグですが、私の
J-24は馬タグの下にサイズタグと一緒に縫い込まれております。

そして、やはりVintageライダースの代表的ディテールはご存知Dポケですね、
Buco J-24やJ-21はDポケの代表選手みたいな存在で、BucoのDポケは他社と
比べ丸みをおびているのが特徴です。
その他、細かいディテールやデザインポイント・Zip・ポケットの袋地の色など
書く事は沢山あるのですが、それはデザインがほぼ一緒の J-21を紹介する時に
とっておきます。

とにかく、1950年代のVintage Motorcycle JKを語る上で BucoのJ-24は
一番大事な位置にあると私は思っております。
そして HARLEY-DAVIDSON のサイクルチャンプとその人気を2分しており
ます。

早く暖かい春が来て、このJ-24を着てハーレーで走りたいですね〜
                ・・・・・さらりと流れなかったですな。

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Schott PERFECTO

イヤ〜ほぼ2日間徹夜状態で、さすがに昨日は納品から帰って来て
お風呂あがりにBeer飲んだらバタンキュー(´△`)Zzzz・・・でした。
本日は、1月からスタートしたVintageライダースJKの第2弾です。
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1月26日のDurable One Starの記事で、WILD ONE のマーロン・ブランド
が着ていたライダースJKはショットのワンスターだと言う説は間違いだ!と
書きました。あのままだとなんとなくSchottがかわいそうなので、今日は
SchottのVintageライダースJKを紹介します。

Schottは1913年にショット兄弟によって設立された工場です。
SchottのライダースJKは1940年代以降のバイクカルチャーブームにのり
モーターサイクルジャケットの代名詞となるまでになりました。

BucoやBECK、HARLEYサイクルチャンプなどDポケットデザインで有名
ですが、Schottは1940年代当時から 斜め胸ポケット&ハの字腰ポケット
そして五角形フラップ付きコインポケットです。
所謂ショット618モデルに至る迄、このデザインはほぼ40年代に確立されて
おり80年代半ばにアームホール下にプリーツを増設したり、ポケットZipの
スライダーが閉めた時に下部に来るようになったり、上衿のドットボタンが
隠しドットではなくなったりと、マイナーチェンジはありましたが一貫して
変わらず、ライダースジャケットと言えばこのデザインとまで言われるよう
になりました。(個人的にそう思ってます)

本日紹介のライダースJKは、ショットが40年代から打出したライダースJK
の最上級ライン「Perfecto」ブランドのホースハイドです。
言わずと知れた黒地に黄文字刺繍の馬タグです、1960年代以降このタグは
消滅します。

SchottのPERFECTOといえば、パンヘッド愛好家のバイブル的映画で有名
なラブレスでウイリアム・デフォーがタイトに着こなしたことで人気を博し
たのもSchottのPERFECTOです。
もっともラブレスは前回お話したWild
Oneと違い当時の映画ではないので、
実際にデフォーが着ていたのは50’sのPERFECTOではなく、70年代半ばの
バッファロー白ラベルです。1960年代の黒ラベルと言う説もありますが、
バックルがベルトに円形のリベットで留められているので、判別できます。

話はそれましたが、このSchott  PERFECTOの黒地に黄文字の馬タグは
大変貴重なのです。因に40年代はこのタグと全く同じデザインで、やや
小さめの正方形に近いタグです。

あの有名な田中 凛太郎氏著
HARLEY-DAVIDSON  BOOK OF FASHIONS 1910s – 1950sにも
この黒地に黄文字刺繍の馬タグが載ってます。
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以上、仕事で疲れているせいか話がまとまらず、またまた長くなりましたが
1950年代のSchott PERFECTOはカッコいいというお話です!?

次回のVintageモーターサイクルジャケットは何が出るかお楽しみに!!!

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Durable One Star

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最近、お前はフライトJKマニアだろう?と言われることがしばしば・・・
そこで本日は1950’s好きのバイク乗りとして、1発かましておこうと思います。
VintageのライダースJKを紹介するのに、何を1番先に紹介するか迷いました。
BucoなのかBECKなのかストレートにH/Dのサイクルチャンプなのか・・・
悩んだあげく決めました!VintageのライダースJKコレクション1番バッター
で紹介するのは、Durableのワンスター ホースハイドWライダースです。

私のDurableワンスターは、革のいたみや破れ等もなく、ファスナーも全てオリ
ジナルの完動で、とても程度の良い状態で残っております。バックに大きな
パッチがはずされたミシン目の後が残っておりますが、もしもパッチが付いた
ままであれば、マニアの間では40万円近い金額で取引される1950年代初期の
とても珍しい逸品です。

コレを選んだ理由の1つは、ライダースマニアの間では有名なのにファッション
業界的にあまり知られてないブランドだからです。古着に全く興味のない人でも
知っておいてもらいたい事があるので、DurableのライダースJKを選びました。

ファッション関係者がワンスターと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、ショットの
ライダースだと思います。あまりにも有名なショットのライダースJK、その中で
ワンスター(エポレットに星形のスタッズ付き)は誰でも知っていると言うか
ワンスター イコール ショットみたいな扱いをされます。

あのマーロン・ブランドの出世作、1953年上映の有名な映画 WILD ONEの中で
ブランド演じるジョニー・ステイブラーが着ていたのがワンスターのダブルライ
ダースでした。

以上の様な流れから、
映画 WILD ONE でマーロン・ブランドが着ていたライダースJKはショットの
ワンスターだと言うのが定説になりました。
しかし、それは大きな間違いです。実際に着ていたのが本日紹介したDurableの
ライダースJKなのです。この事はライダースJKマニアの間では、常識的な話で
だれも異論を唱える人はおりません。
しかし相も変わらず日本のファッション雑誌ではショットのワンスターが紹介さ
れる度に、WILD ONEのマーロン・ブランドが引き合いに出されます。
着ていたとまでは言い切らないのですが、いかにもそうであるかの様にとりあげ
られております。・・・残念です。
もちろん本当にDurableなのかと言われれば、当時の関係者から聞いた訳では
ありませんから、言い切る事は出来ませんが・・・・・

参考までに
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これがあの有名なマーロン・ブランド演じるジョニー・ステイブラーです
たまらんですな〜衝撃的です!!!

まず見て頂きたいのは裾に付くベルトを通すループの太さです、このループ
がDurableはやや太めで、ショットのループはこの半分くらいの太さしかあ
りません、まったく別物です。

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ワンスター付いてますね〜 そしてフロントファスナーに注目です!
クラウンの針金曲げ引手付きスライダー私のDurableと一緒です、ショット
のワンスターにこれは付いてません。上衿剣先のドットボタンが隠しドット
ではありませんね〜 引き合いに出されるショットのワンスターはレプリカ
もふくめ、上衿剣先が隠しドットです。(隠しでない物も存在しますが、そち
らは見た目のデザインが違います。)

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きめては、あまりにも有名なこの写真! 扇型タロン引手付き袖口ファスナー
この長さがメッチャ長い、コレが超カッコイイ!これがDurableの特徴です。
どうです?コレでもまだショットだと思います?
絶対にDurableだとは言い切れませんが、ショットでない事は明確です!!!

以上の様な蘊蓄話がしたかったので、私のVintageライダースコレクション
1番目はDurableワンスター ホースハイドにしました。

それから今回紹介したマーロン・ブランド主演の WILD ONE 是非見て下さい
DVDにもなってます。出てくる全てが50’sです。参考になります。
邦題が「乱暴者」と書いて「あばれもの」と読むのですが、勘弁してくれヨ!
ってかんじです。ワイルド・ワンでいいじゃん。

それでは長々と御付き合いくださいまして有り難うございました。

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