こんばんは!
新年の挨拶から だいぶ時間が経ってしまいました。
なんせ 1月2日が仕事始め
から〜の、フル回転でございやす!
m(_ _)m
まずは
今年1発目! ヴィンテージネタいきます!
勿論、ただいまシリーズでお届けしているフィールドジャケットです!
人気のないフィールドジャケットです!w
前回まではM-1943〜M-1950の変遷と、細かいデティールの違いを説明しました。
結果としては
M-43とM-50は、ほぼ外観の違いは無く、見た目のデザインは同じで ライナーの仕様が大きく異なるという話をしました。 ざっくり
万が一 興味がございましたら、過去の記事をご覧ください!w
そして、
本日紹介するM-51は、M-50が開発された1年後に採用になったアメリカ陸軍のフィールドジャケットです。
M-43から7年を経ても、その外観はほとんど変わらない状態で採用されたM-50が、なぜか? たったの1年で消滅し、新鋭M-51に生まれ変わって登場しました!!
M-1951 FIELD JACKET 、通称M-51
えー!
同じじゃん!?
何が違うん!??
という声が・・・・
いや、そんな声すら聞こえてこない
シーン!
状態ですかね!!?泣
めげずにいきやす!!w
今回、私のコレクションの中から初めて紹介する
M-51 フィールドジャケット
わかりやすく、今までの M-43・M-50との比較で蘊蓄ブッこいていきやす!!
まずはネームラベル
M-51のネームタグ、ラベルには様々なタイプがありやす!
工場によっても、年代によっても、色々なタイプが存在しやす!
M-51の正式名称は
COAT,MAN’S.FIELD M-1951
通称フィールドジャケットと呼ばれるのに、正式名称はコートなんすよ!
(≧∀≦)
私のM-51のサイズタグは
Short Small
以前にも説明しましたが、Sサイズの短い丈っちゅーことです。
これでも、身長181cm・体重74kg(最近太り気味)な私に丁度イイっす!w
それでは
前置きが長くなってきたので、そろそろ新しい開発点を紹介しやす!!
前記したように、M-43やM-50と何処が違うねん!??
っちゅー話ですが
まず!
最大の変更は、フロントがファスナーになった事です!!
M-43、M-50がブチ抜きのボタンフロントだったの対して
M-51はファスナーフロントに変更され、さらに隠しドット仕様になりました!
隠しドット!?? なんのこっちゃ!?
と思われる方に説明します!
アパレル業界では有名な『隠しドット』ですが、これは写真でも解るようにフロントファスナーの横をドットスナッパーズ、所謂ドットボタン、もっと簡単にいうとパチパチで留めるのですが w、 そのドットボタンが表から見えない仕様になっているのが『隠しドット』です。
もっと簡単に言うと、表にボタンの頭(ドットキャップ)が出ていないっちゅー事です!!?
なんか、俺が説明すると もっと難しくなってる気がするんだけど
そういう事です!
バカッぽく言うと、そーゆーことです!笑
ファスナーは
過去に何度も蘊蓄ブッこいた CROWN !!
ファスナーフロントになった事により、
開襟衿だったM-43・M-50と違い
イチバン上まで留まる仕様に変更されました。
衿自体は 以前のモデルと同様に1枚衿の羽衿タイプですが
衿裏に隠されていたチンタブはなくなり
衿自体にホールを切って ボタンで留める、簡素化タイプになりました。
ただし、60年代に入ると M-51にもチンタブが存在するタイプが戻ってきますが・・・
次にポケット
胸ポケは 底と脇にマチが付いたベローズポケットにフラップが付く 前モデルと同じデザインですが
フラップは 比翼タブ仕様のM-43・M-50と違い
前出の隠しドットボタン留め
縫製的にダブルフラップにする必要がない 隠しドットは、ドットスナップの開発により簡素化が図られたという事です!
同じく腰ポケットも 見た目は全く同じ
片玉縁ポケットにフラップ差し込みというデザインですが
同じくフラップは隠しドット留め!
時代の流れでございやす! (≧∀≦)
次に、
M-43・M-50にもあった ウエストのドロスト仕様ですが
ウエスト裏にトンネル布をタタキツケ、スピンドルコードを通す仕様は同じですが
M-1950は そのスピンドルコードを表側に出す仕様になっいます!
ちなみに、M-43・M-50の時には説明しませんでしたが、裏地側にトンネルステッチはブチ抜かず、表身頃だけがドロストされる仕様です。
最近、M-51やM-65のデザインをパクるアパレルがとても多いのですが、この仕様にトンネル布は使わず、裏地までブチ抜くのが多い為、、、ちょこっと説明しときやす!
さらに、総裏の裏地はセパレートタイプと言われる裾フラシです
が、同じM-51でも、裾の3つ折りに裏地が流し込まれるタイプもあります。
続きまして、袖にいきやす!
ココ大注目!w
ファッション的にも大きな改革!!
袖の外脇縫い目に肘タックが入ります!!
見た目似ていますが、ココがM-43・M-50との大きな違いです!
下向きに入った2本のタック
後に M-65に継承され、あのモッズコートでも有名なディティール
ヒジ2本タック!!笑
次いで 袖のディティール
カフス!
見た目にも大差でわかる三角マチの大きさ!
M-51の袖口開き三角マチはとても小ぶりになります。
カスフ部分まで伸びる三角マチの仕様は 前モデルと同じですが
M-43・M-50は ボタンホール側の三角マチが カフス部分はフラシだったの対し
M-51は 三角マチが ボタンホール側のカフス部分もタタキツケになってます!
ウ〜ン ここね、かなりマニアックな部分でね、
パタンナーレベルじゃないとこだわらないディティールなんだけど
プロとしては知っておきたいところなんす!!
(≧∀≦)
最後に肩章ですが
前モデルと同じく衿の付け根まで伸びる 長いエポレットです。
エポレットのように長〜い 説明になってしまい
エポレットもエポーレットと言いたくなりますが!笑
ディティール説明はこれでおしまい!
お次はライナーです。
M-51もM-50同様に パイルライナーが存在します!!
ライナーの衿ぐり下に直接プリントされた
インストラクションスタンプのコントラクトやスペックです。
LINER-JACKET, FIELD M-1951
M-1951のライナーであることが判ります!
このライナーを装着した状態です。
更に!更に!
M-43の時に説明したように、このM-51にも!!
脱着式のフードが存在します ( ̄^ ̄)ゞ
M-43の脱着フードには HOOD for Jacket,Field M-1943のタグが付いていましたが
このM-51の脱着フードは、ライナー同様にインストラクションスタンプで
HOOD.JACKET FIELD M-1951の文字が
装着の仕方は同じです
衿元まで長く伸びたエポレットを留めるボタンに挟み込むタイプです!
そしてこれが 私のフル装備 M-1951 です!!
この1951年に正式採用された M-51フィールドジャケットは、その後10年以上もアメリカ陸軍の第一線で活躍し続けるロングセラーアイテムとなります!
ホント、活躍も長いですがBLOGも長かった!
ということで、今日はM-51を
前モデル M-43・M-50と比較しながら説明しましたが
いかがだったでしょうか!?
と、毎回聞くたびに寂しくなるEJUです。。。
(u_u)
フロントファスナーになる、肘タック、ドットスナップ使用によるフラップ部のデザイン変更
EIJU先生、このあたり押さえておけば大丈夫でしょうか?
はい
(≧∀≦)
その辺を押さえておいてください!
まもなくM-65に到着します!!w
なぜ、わざわざ「隠しドット」にしたのか… なんて、理由を色々推測するのも面白いすね
耐久性? 何かに引っ掛かる? ハゲたドットスナップの頭が光るから?
正解は
引っかかるからです〜
たった一年だけのM-50、冷戦が加速する中、朝鮮戦争が勃発したのが1950年6月。
なんか、この辺に理由があるのかなぁ~なんて推測するのも面白いす
めちゃくちゃ面白いです
勉強なります
この1年で何があったかっていうぐらいのアップデート
この時代に素晴らしいですね
逆に今だとこんなにアップデートする事ないですね
こういうコメントは
ちょ〜嬉しい! \(^o^)/
マジで!?マジで!?
と、調子に乗ってまた書きます!笑
1年でフルモデルチェンジです!
(≧∀≦)
初めてコメントします M-43 50 65ジャケットは腰のドローコードが内側に収められていますが M-51のみ外側に出した理由は何だったのでしょうか? もし ご存知であればお教え頂きたいです