こんにちは
この週末あたりから、周りがザワザワしてきましたが
俺は全くの蚊帳の外なんで
見て見ぬ振り・聞いて聞かぬふりを決め込んでます!
(≧∀≦)
や〜っぱ 今はフィールドジャケットでしょ!!笑
前回はフェイントでM-41の前進モデル M-35を紹介してみました。
今日はストレートにM-41の後継モデルを紹介します!
M-1943 FIELD JACKET 、通称M-43
このM-43ですが、見てわかるように 後継モデルと言っても M-41とは似ても似つかない代物です!
以前説明しましたが、M-41は 時間をかけてUS・ARMYが開発したにもかかわらず、欠陥品と呼ばれてしまい 約3年ほどで生産が中止になりました。
主な要因は表地のコットンポプリンが薄く、裏地のラシャウールと組み合わせても防寒製・耐久性に乏しいという評価を受けたからです。
上記を踏まえた上で、アメリカ陸軍が1942年から新たなフィールドジャケットを開発し、1943年に正式採用されたのが 今日の主人公 M-1943 です!
私のM-43のタグです。
正式名称、JACKET, FIELD, M1943
その下に書かれている文を、スキャン翻訳アプリで翻訳すると
こうなります! w
とまあ、前から比べたら だいぶ翻訳アプリもまともにはなったので、だいたいの意味はわかります!
要するにM-43はM-41から比べたら暖かい!っちゅうことです!w
M-43は 開発の結果、厚手のコットンサテン地を使い 防水性・防寒性を高めた上で、オリーブドラブで染め上げ迷彩効果も高めた 優れたフィールドジャケットに仕上がったというわけです。
俺のM-43のサイズは36R
以前にも言いましたが、アメリカ軍のサイズ表記は XS→34 S→36 M→38 L→40 XL→42となっています。
36RはSサイズのレギュラー丈ということになりますが、内側に重ね着をする設定の36(S)サイズなので、身長180cm・体重70kmの俺でも36サイズで普段着にはちょうどイイです。
それでは M-43のディティールと仕様について 細かく検証していきます!
・・・誰もちゃんと読んでくれないとは思いますが 検証していきます!
表地同様、裏地も丈夫なコットンの総裏
タグの説明にもあったように、ウエストに裏地と表地をタタキ付けるトンネルステッチがあり、そこへスピンドルを通した ドロスト仕様を採用!
M-41とは比べ物にならない M-43の大収納のポケットは、後々のM-65まで受け継がれるデザインになります。
胸ポケットは 底とA.H側に深いマチがついたベローズ&フラップポケット
フラップは、比翼タブを内側に備えた ダブルフラップ仕様!
腰ポケットは 片玉縁+フラップの これまた特大収納!
腰ポケフラップも 胸ポケ同様 比翼タブのダブル仕様!
その腰ポケットの中には Q.M タグがハキリ読み取れます。
フロントはM-41と大きく異って、ブチ抜きではなくフライフロントとなり、内側のファスナーは無くなります。
ややロングポイントの上衿と合わせた開襟仕立て
開襟・・・
解禁!!? だから 俺を刺激するんじゃねーって!! 汗
横道に逸れましたが
その開襟衿を立てると
隠れていたチンタブが現れます!
普段はラペル裏に釦収納されているチンタブは
衿を立てた時に 折り返してボタンどめし、チンウォーマーとなります!
次は袖口!
この仕様は非常に個性的で、後の後継モデル達にも受け継がれていくディティールになっていきます!
筒袖にアジャストタブだけだったM-41とは違い複雑な仕様です!
一見イッテコイに見える開き口とカフスですが
ハメ込みの三角マチが カフス部分にまで挟み込まれます!
ホール側のカフス裏はフラシになっています!
このカフスデザインや上記のチンタブを踏襲したデザインを依頼された場合、パタンナーは一苦労と面倒な作業が待っておりますが!
俺のように実物サンプルを保有し、知り尽くしているマニアックなパタンナーは
よりモノホンな仕様で仕上げます!!笑
そして、M-41にもあったエポレット
M-43のエポレットは長く、衿元まで伸びています!
このエポレットですが、実戦ではライフルやマシンガンのベルトを肩にかけた時に、落ちないようにボタン留めするための物が、後に階級章を付けるものに進化して 日本では肩章と呼ばれようになり、現在では デザインソースとしてのディティールになったとされています。
余談ですが、
俺のBLOGに しょっちゅう出てくるコンバット!
左下のケリー1等兵! 足が速くて先攻役でしたが、フランス系アメリカ人というキャラクターだったので、ドラマの中でも 良くベレー帽を被っておりました!
彼がベレー帽を脱ぎヘルメットを被っている時は
そのベレー帽を エポレットに挟んでいる光景は とても印象的でした!
↑ ↑ ↑ このJKは M-41ですけどね!
以上が、M-1943 FIELD JACKET の詳細なディティールでした!!
が、
まだまだ こんなモンでは終わりません!!
(≧∀≦)
このM-43、更にM-41との大きな違いに
脱着式のフードが存在します!!
これが、中々お目にかかれない M-43の脱着フードです!
しかも俺のコレクションは
デッドストックの紙ラベル付き!! 驚
フードのタグには
HOOD for Jacket,Field M-1943の文字
本体M-43への取り付け方までイラスト付きで説明!w
イラスト通り、この脱着フードのネックにあるホールは
前出の エポレットどめボタンに取り付けます!!
この脱着フードが採用されたのも M-41からの大きな変遷ですが・・・
まだまだ
そんなもんじゃない!!
冒頭のネームタグに記載されていた
FITTING : Fit over pile jacket .
〜パイルジャケットの上に取り付けます〜
・・・そうです!!
M-1943には内側に装着するライナーが存在するのです!!
ノルマンディ上陸作戦以降、寒いヨーロッパの地で活躍するフィールドジャケットには更なる防寒性が要求されます!
その為に開発されたのが
M-1943 ライナー
Pile jacket .と記載されているように
ライナーの裏地は チント植毛によるパイル地になっています!
古着屋業界ではアルパカと称されますが、本物のアルパカではありません!
チント・パイルです!
このライナーも 2ndタイプはパイルではなくキルト裏に変わっていきます。
そんな、M-1943のライナーですが
見ての通り ライナー単体でも着用できる様に腰ポケも付いていますし、衿と袖口がリブニットになっていて、フロントがループ掛けのボタンフロントになっています!
36Rのフィールドジャケットの内側に着用す為
36Rのライナーは小さめサイズなので、ライナーとの重ね着ではかなりフィットします!!
ライナーにも 腰ポケ内側にQMタグ
それでは!
実際にM-43にライナーを取り付けてみます!!
こんな感じになります・・・
そうです!
取り付けといいましたが
ライナーとは言っても、M-1943の場合は 後のM-50等とは違い、単なる重ね着です!
ライナーを脱着する仕様はありません!!
こうやって
ただ 重ね着するだけのライナーなんです!!
とても、とても長くなりましたが
以上が M-1943フィールドジャケットの 紹介でした!!
今日 ウンチクぶっこいたM-43は、その後の軍事衣料そのものを大きく変えてしまう程のインパクトがあり、 最終的にはM-65へと繋がっていく フィールドジャケットの革命的存在になったアイテムでした!!
さあ!!
今日で 貴方も US・アーミー FIELD JACKET の虜になったはず!!
・・・言っててむなしいが (-_-;)
次回も
誰も読んでくれないと 知りつつ 書きまくります!!
(≧∀≦)