TWEED HALF COAT

さすが巷では3連休!アクセスカウンターの伸びが悪いですな〜
どうせあまり見られてないなら、食いつきの悪いRockabillyネタで
蘊蓄こねくりまわします。
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今回は、1940年代〜1950年代物のTWEED HALF COATです。ただし、
普通のハーフコートではありません。
見ての通りRockabilly色の強いコートです。古着屋さん業界で言うところの、
ネップジャケットと言うジャンルですね。
Rockabilly系や50’s系に人気で1950年代に流行していた、所謂ネップ入り
と言うのは、生地の経糸や緯糸、もしくはその両方にNep yarn(ネップ糸)
を使用しているものです。(糸の場合 縦横も経緯って書くと玄人っぽいヨ)

しかし、しかしです!このNep yarnのネップの定義は簡単に説明すると
『綿花などの小さな粒が不規則に入込んでいる糸』となります、糸業界では
本来粒の小さいものをネップと呼びます。(例外もあります)
ですから、写真の様な粒が大きめで、古着屋業界でネップと呼んでいる糸は
Knot yarn(ノット糸)となります。Knot yarnの定義も簡単に説明すると
『間断的に1つまたは2つ以上の玉を作ったもの』
『芯糸とからみ糸の送りだし速度などで、こぶ状の節をつくったもの』
このように玉やコブのような表現がKnotです。ツイードの様に紡毛糸、太糸
で節を作ると、やはりネップよりノットになります。古着屋さんでノットJK
なんて言われたら、「オーお主やるな〜」ってなるんだけどな〜

そして、この私のハーフコートは黒地にピンクのノットです。今迄も何度か
説明して来ましたが、Rockabilly系・50’s系にはこのクロピンがたまらない
んです!だいぶ色あせてピングが白っぽく見えますが、ベンツ裏など褪せて
ない部分は綺麗にピンクが残ってます。
黒地にピンクのネップ いやノットは本当に珍しいです、自慢です( ̄▽ ̄)

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そして、こちらが人気のPENNEY’Sのハーフコート
こちらも古着屋さん業界ではネップJKと呼ばれてしまいますが、これは明らか
に間違いです!ネップとノットは微妙ですが、これにはネップもノットは使わ
れてません ハ〜イ残念、こちらはグレー地の経緯にSlub yarn(スラブ糸)が
織り交ぜられております。
またまたSlub yarnの定義を簡単に説明させてもらいますと
『わた毛を撚り合わせて、紡錘状のやわらかい節を作ったもの』
『糸の長さの方向に太い細いができている篠を速く送り出したところが太い』
となります、ようはネップやノットが粒や玉と表現されるのに対してスラブは
紡錘状 つまり、糸の節が細長くなっているものになります。
ですから、これはスラブJKもしくはスラブコートとなります。なんかネップJK
よりスラブJKの方が悪そうな感じしません??

ギャバジャンの記事でも述べましたが、素材や織り、糸まで勉強してれば安易
なネーミングにはならないのですがね、こんなこと言ってるとウザがられるん
だろうな・・・・

以上、50’s TWEED HALF COATの紹介でした。ってより意匠糸講座になって
しまったんですが・・・・だれも聞いてないか、3連休だし 巷では。

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TWEED HALF COAT” に対する意見

  1. いいっすねぇー教育ブログ[E:flair]当時全然聞いてなかったからね[E:smile]あれ?やった?やってない?まぁネップ・ノット・スラブどれもかっこ良きゃいいです[E:sign03] いや…古着屋で蘊蓄かますかな[E:good]

  2. 1年の素材の授業でやってますヨ〜
    ちゃんと教科書ももらってるはずですヨ〜
    サンプルも切って渡してますヨ〜
    古着屋でかまして来て!
    俺のBlog見ろって宣伝してきて

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